1.10事件 (その5)とりあえず、犯人が出て行った後チハルと放心状態になってた。30分は呆然としていた。 正気に戻り、家のオーナーに連絡した。 すぐ、オーナーと警察が登場した。 警察はかっこよかった。 一人はダンディーで髭をのばしてた。ブラピが年取った感じ。 もう一人は女性でマライアキャリーみたい。エロかった。 この二人できてんのかなあ??? なんて考える余裕をその頃には取り戻していた。 でも、 警察、チョー適当。 マジ、役立たず。 土足で上がりだし、グルーっと家の中見て終わり。 「被害証明書ほしかったら署まできてね。ウフッ」 って。それだけ?胸大きいし。相変わらずエロい。 指紋とかとらないの?事情聴取とかしないの? え~????マジそんだけ? てな感じでした。 せっかくだら電話番号でも聞いとけばよかった。 そんで、とりあえずラフティングしてBBQしながら浮かれてるであろうユカとアヤに電話した。 事件のことを詳しく伝えると、せっかくの楽しい時間が台無しになると思い 「なるべく早く帰って来たほうがいいよ!!」 とだけ伝えた。 2人が帰ってくるまで数時間、チハルとまた放心状態になってた。 さっきまで、修羅場にいたんだなあ。とか 危うく死ぬところだったなあ。とか ああすればもっとよかったなあ。とか すんげーいろいろ考えた。 そんで、身震いしてた。 ユカとアヤが帰ってきて事情を説明した。 さんざんキャーキャー騒いだ後、やっぱり放心状態。 チハルも立ち直ってなく3人放心状態。 リビングはどんよりしてた。 オレは復活し、お腹がすいたのでパンをモグモグ食っていた。 牛乳ガブガブ飲んで、 「このパンうめぇ~なあ~!!」 とか言っていたら、ユカのゲキリンにふれた。 「あんたあ!!いつまで食ってんの!!!」 「少しはだまってなさああああああああああいィィ!!!」 完璧、とばっちり。 「すいません。」 と、しょんぼりしながらコソコソ、キッチンで食べてた。 被害状況 ユカ 5万円 スーツケース破損 アヤ 5万円 スーツケース破損 デジカメ チハル 6万円 スーツケース破損 CDプレーヤー オレ なし ユカがオレにとばっちりをあてる理由わかるでしょ!? だってオレ、盗まれるもの何も持ってなかったもん。 その頃は働き初めで金がなかった。家賃も滞納してたしね。 デジカメとかCDも持ってなかった。 だからスーツケースにも鍵をかけてなかった。だから壊されなかった。 不幸中の幸い。 いやー、ラッキーだなあ、へへへっ って口に出したら絶対ビンタされる。 そう、思ったのでキッチンで牛乳飲んでた。ほとぼり冷めるまで。 触らぬ神に祟りなし でも、オレ、命賭けたんだけどなあ・・・ |